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通貨強弱トレード(+通貨バスケット取引)のやり方・始め方

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海外FX初心者のトレード手法として、通貨強弱を利用した通貨バスケット取引はおすすめです。通貨強弱チャートを見て、調査兵団さんのツールでバスケット取引をするだけなので、再現性に優れています。

HFT・レイテンシーアービトラージのように約定速度や取引環境にこだわる必要もありません。

この記事では通貨強弱トレード(+通貨バスケット取引)のやり方・始め方を解説していきます。

目次

通貨強弱トレードの重要キーワード

通貨強弱トレードは利用するチャートやポジション保有方法が他の手法とは異なります。まずは以下の用語の意味を知っておきましょう。

1. 通貨強弱トレード (Currency Strength Trading)

FXは通常、USD/JPY(米ドル/日本円)のように2つの通貨のペアで取引します。このペアの価格が上がるか下がるかを予測するのが一般的です。

通貨強弱トレードは、この考え方を一歩進め、**個々の通貨そのものが「今、世界的に買われているのか(強いのか)、売られているのか(弱いのか)」**に着目する取引手法です。

トレードの基本的な考え方

  • 最も強い通貨を見つける
  • 最も弱い通貨を見つける
  • その2つを組み合わせた通貨ペアを取引する
    • (例) 米ドル(USD)が最も強く、日本円(JPY)が最も弱いと判断した場合 → **USD/JPYを買い(ロング)**でエントリーする。

このように、最も勢いのある通貨ペアを選ぶことで、トレンドが明確になりやすく、有利な取引ができる可能性が高まります。

2. 単一通貨 (Single Currency)

FX取引における、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、日本円(JPY)といった個々の通貨そのものを指します。

通常、私たちは「USD/JPY」というペアでしか価値を見ることができません。しかし、通貨強弱トレードを行うためには、「米ドル単体」「日本円単体」の価値の動きを知る必要があります。この「ペアではない、個別の通貨」を指す際に「単一通貨」という言葉が使われます。

3. 通貨指数 (Currency Index)

ある単一通貨の総合的な価値を、複数の主要通貨との比較によって算出し、指数化したものです。株でいう日経平均株価やダウ平均株価のようなものだとイメージしてください。

代表例:ドルインデックス (DXY, USDX)

  • 最も有名な通貨指数です。
  • 米ドル(USD)の価値を、以下の6つの通貨(通貨バスケット)との比較で指数化しています。
    • ユーロ (EUR)
    • 日本円 (JPY)
    • 英ポンド (GBP)
    • カナダドル (CAD)
    • スウェーデンクローナ (SEK)
    • スイスフラン (CHF)
  • ドルインデックスが上昇していれば「米ドルが全体的に買われている(強い)」、下落していれば「米ドルが全体的に売られている(弱い)」と判断できます。

4. 通貨バスケット (Currency Basket)

文字通り「通貨のかご」のことで、文脈によって2つの意味で使われます。

意味①:通貨指数を計算するための対象

  • 前述のドルインデックスを計算する際に比較対象となる「ユーロ、円、ポンドなど6通貨のまとまり」が通貨バスケットです。

意味②:取引手法の一つ

  • ある特定のテーマに基づいて、複数の通貨ペアを同時に取引する手法です。
  • (例)「米国の景気が強い」という分析に基づき、ドル買いのバスケット取引を行う場合
    • USD/JPY を買う
    • USD/CHF を買う
    • EUR/USD を売る(=ドル買い)
    • GBP/USD を売る(=ドル買い)
  • このように複数のポジションを同時に持つことで、特定の通貨ペアの突発的な動きによるリスクを分散させる効果があります。

バスケット取引は以下のツールで行えます。

5. 通貨合成インデックス (Synthetic Currency Index)

ドルインデックスのような公式な指数は、米ドルなど一部の通貨にしか存在しません。そこで、トレーダーが分析ツール(TradingViewなど)を使って、擬似的に(Synthetic)作り出した単一通貨の指数が「通貨合成インデックス」です。

特徴と作り方(概念)

  • 目的: 円、ポンド、豪ドルなど、公式な指数がない通貨の強弱も可視化する。
  • 作り方: ある通貨(例:JPY)が含まれる主要な通貨ペア(USD/JPY, EUR/JPY, GBP/JPY, AUD/JPY…)の値動きをすべて取り込み、計算式(幾何平均など)によって、JPY単体の強弱を指数化します。
  • 利点: これにより、主要8通貨(USD, EUR, JPY, GBP, AUD, NZD, CAD, CHF)などの強弱をチャートで並べて比較し、「今、最も強い通貨と最も弱い通貨はどれか」を視覚的に一目で判断できます。通貨強弱トレードを行うための非常に強力なツールです。

通貨インデックスは以下のツールで表示できます。

関係性のまとめ

これらの用語の関係を図にすると、以下のようになります。

【目的】
通貨強弱トレード を行いたい

【分析対象】
そのために 単一通貨 の強弱を知る必要がある

【分析ツール】
強弱を測るために 通貨指数通貨合成インデックス を使う

【ツールの仕組み】
これらの指数は 通貨バスケット との比較で計算されている

【実践】
分析結果をもとに、「強い通貨/弱い通貨」のペアを取引したり、通貨バスケット(取引手法)でリスク分散を図ったりする。

注意:FXプラットフォームは「MT5」推奨

通貨強弱を正確に分析するためには、「通貨インデックス(通貨指数)」という指標のチャートを表示させることが極めて重要です。

通貨インデックスとは?

特定の通貨(例:米ドル)が、他の主要な通貨全体に対してどれくらい強いか、または弱いかを指数化したものです。

代表的なものにドルインデックス(DXY)がありますが、円インデックス(JXY)やユーロインデックス(EXY)など、各通貨の強弱を個別に示すチャートがあれば、分析の精度が格段に上がります。

なぜ「MT5」が推奨されるのか?

MT5には「カスタム銘柄(カスタムシンボル)」という機能が標準で搭載されています。これを使うと、FX業者から提供されていないオリジナルの通貨インデックスチャートを自分で作成し、表示させることができます。

  • MT5のメリット
    • 円インデックス、ポンドインデックスなど、分析したい通貨のインデックスチャートを自由に作成・表示できる。
    • これにより、「どの通貨が一番強く、どの通貨が一番弱いか」を視覚的に一目で判断できます。
    • 標準機能なので動作が安定しており、分析の核として安心して使えます。
  • MT4 / cTrader のデメリット
    • これらのプラットフォームにはカスタム銘柄を作成する機能が標準で備わっていません。
    • 通貨強弱を表示するには、外部のインジケーターに頼ることになりますが、「特定の通貨ペアのチャート上にラインで表示する」形式が多く、独立したチャートとして分析しにくい場合があります。
    • 動作が不安定になったり、インジケーターの性能に依存したりするため、本格的な分析には不向きなことがあります。

結論として、通貨インデックスを自作して本格的な通貨強弱トレードを行うなら、MT5が最適な環境と言えます。XM MT5ダウンロードAXIORY MT5ダウンロードTradeview MT5ダウンロード

通貨強弱トレードのやり方

このトレード手法は、個別の通貨ペア(例:ドル/円)の動きだけを見るのではなく、**「どの通貨が今、世界的に買われていて(強く)、どの通貨が売られているのか(弱い)のか」**という、通貨そのものの力関係に着目するアプローチです。

市場全体の大きな流れに乗ることで、ダマシを避け、より確度の高いトレンドフォローを狙うことができます。

手順1:通貨強弱チャートで「最強+最弱」の単体通貨を探す

これはトレードの**「方向性」**を決める最も重要なステップです。

なぜ「最強」と「最弱」を探すのか?

為替レートは2つの通貨の力関係で決まります。最も強い通貨と最も弱い通貨を組み合わせることで、最も価格が動きやすく、明確なトレンドが発生している通貨ペアを見つけ出すことができます。

例えば、「買いたい人」が最も多い通貨(最強通貨)と、「売りたい人」が最も多い通貨(最弱通貨)を組み合わせれば、その通貨ペアは一方向に強く動く可能性が非常に高くなります。

具体的にどうやるのか?

「通貨強弱チャート(Currency Strength Meter)」という専門のツールを使います。これは、複数の通貨ペアの値動きを総合的に分析し、各通貨(例: JPY, USD, EUR, GBPなど)の相対的な強弱をリアルタイムでグラフや数値にしてくれるツールです。

  • 見方: チャートの上方にある通貨が「強い通貨」、下方にある通貨が「弱い通貨」です。そして、上下に大きく線が乖離(かいり)している状態が、トレードのチャンスとなります。
  • ツール例: TradingViewのインジケーター、OANDAの「通貨強弱チャート」、その他FX業者や情報サイトが提供するツールを利用します。
  • 注意点
    • 時間足の確認: ご自身のトレードスタイルに合った時間足の通貨強弱を見ることが重要です(例:デイトレードなら1時間足や4時間足)。
    • 経済指標発表時: 重要な経済指標が発表されると、通貨の強弱は一瞬で逆転することがあるため注意が必要です。

通貨強弱チャートの代表例はこちら。

手順2:最強の通貨バスケットで買い注文を、最弱の通貨バスケットで売り注文を入れる

これは**「リスク分散」「トレンドの純度を高める」**ためのステップです。単一の通貨ペアで取引するのではなく、複数の通貨ペアを同時に保有する「バスケットトレード」という手法を用います。

なぜ「バスケット」で注文するのか?

最強通貨と最弱通貨のペア(例:ユーロ/円)だけを取引すると、その通貨ペア特有の要因(ファンダメンタルズや突発的なニュースなど)によって、全体の流れとは逆行するリスクがあります。

バスケットで取引することで、「特定の通貨ペアのノイズ」を排除し、「最強通貨が買われる」「最弱通貨が売られる」という市場全体の大きな流れそのものに賭けることができます。

具体的にどうやるのか?

例:通貨強弱チャートで「ユーロ(EUR)が最強」「日本円(JPY)が最弱」と判断した場合

  1. 最強通貨バスケット(買い):
    最強である**ユーロ(EUR)を、他の主要通貨に対して「買う」**ポジションを複数持ちます。
    • EUR/USD を買いEUR/GBP を買いEUR/AUD を買い など
    最弱通貨バスケット(売り):
    最弱である**日本円(JPY)を、他の主要通貨に対して「売る」**ポジションを複数持ちます。(※「JPYを売る」=「クロス円を買う」ことになります)
    • USD/JPY を買いGBP/JPY を買いAUD/JPY を買い など

このように複数のポジションを組み合わせることで、ポートフォリオ全体で「ユーロ高・円安」のトレンドを捉えます。

バスケット注文は以下のツールで行えます。

通貨インデックスは以下のツールで表示できます。

  • 注意点
    • 資金管理: 多くのポジションを同時に持つため、証拠金維持率の管理が非常に重要です。ロット数を抑えるなど、余裕を持った資金計画を立てましょう。
    • ロット調整: 各通貨ペアのボラティリティ(値動きの大きさ)は異なります。厳密に行うなら、各ポジションのリスク量が均等になるようにロットサイズを調整するのが理想です。

手順3:通貨強弱チャートの乖離が収まればポジションを一括決済する

これはトレードの**「出口戦略(手仕舞い)」**を決めるステップです。

なぜ「乖離の収束」で決済するのか?

このトレードの利益の源泉は、「最強通貨と最弱通貨の強弱の差(乖離)」です。その乖離が縮まってきたということは、トレンドの勢いが弱まった、あるいは終わりが近づいているサインです。利益が伸び悩んだり、反転して損失に変わったりするリスクが高まるため、このタイミングで利益を確定します。

具体的にどうやるのか?

通貨強弱チャートで、上下に大きく離れていた最強通貨と最弱通貨のラインが、再び中央のゼロライン付近に集まってきた状態を決済の目安とします。

  • 「最強通貨のラインが下がり始め、最弱通貨のラインが上がり始めた」
  • 「両者のラインがクロスした」
  • 「乖離の幅が一定のレベルまで縮まった」
    など、自分なりの明確な決済ルールをあらかじめ決めておくことが重要です。
  • 注意点
    • 損益は全体で判断: バスケット内のいくつかのポジションがマイナスであっても、ポートフォリオ全体で利益が出ていれば、ルールに従って決済します。個別のポジションの損益に一喜一憂しないことが大切です。
    • 損切りルール: もちろん、相場が思惑と逆方向に進むこともあります。「全体の含み損が資金の〇%に達したら全決済する」といった損切りルールも必ず設定しておきましょう。

通貨強弱トレード向けの参考記事・便利ツール

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この記事を書いた人

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