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海外FX ペアトレード(鞘/サヤ取りトレード)のやり方・始め方

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この記事では海外FX ペアトレード(鞘/サヤ取りトレード)のやり方を解説していきます。

目次

FX ペアトレードの基礎知識

1. FX ペアトレードとは?

FXのペアトレードとは、相関性の高い(似たような値動きをする)2つの通貨ペアを同時に売買する取引手法です。

具体的には、一方の通貨ペアを「買い(ロング)」、もう一方の通貨ペアを「売り(ショート)」で同時に保有します。

この手法の目的は、相場全体の方向性(円高か円安かなど)で利益を狙うのではなく、2つの通貨ペアの価格差(スプレッド、または「サヤ」)が拡大・縮小することを利用して利益を狙うことです。

例:
2人の似たような実力を持つマラソンランナー(A選手とB選手)がいたとします。

  • 通常のFX取引: A選手がゴール(=価格が上がる)するかどうかを予想する。
  • ペアトレード: A選手とB選手の「差」が、今は一時的に広がっているが、いずれ元に戻る(縮まる)だろうと予想し、先行しているA選手を売り、遅れているB選手を買う。

このように、絶対的な価格の上下ではなく、2つの銘柄間の「相対的な価格関係」に注目するのがペアトレードです。


2. FX ペアトレードのメリット・強み

  1. マーケットニュートラル(市場中立性)
    最大のメリットです。相場全体が急騰・急落しても、2つの通貨ペアは似た動きをするため、一方の損失をもう一方の利益が相殺してくれます。これにより、相場の方向性を読む必要がなく、大きな市場変動の影響を受けにくいです。
  2. 統計的な優位性に基づいた取引
    「2つの通貨ペアの価格差(サヤ)は、いずれ平均値に戻るだろう」という平均回帰性を前提としています。これにより、感情的な判断を排し、統計的に「売られすぎ」「買われすぎ」を判断しやすくなります。
  3. レンジ相場に強い
    一方向への強いトレンドがない「もみ合い相場(レンジ相場)」でも、2つの通貨ペアのサヤは拡大・縮小を繰り返すため、収益機会が生まれます。トレンドフォロー戦略が機能しにくい相場で有効です。
  4. 精神的な安定
    相場全体の急変に一喜一憂することが少なくなるため、精神的に安定したトレードをしやすいと言われています。

3. FX ペアトレードにおすすめの銘柄

ペアトレードの基本は、正の相関が強い(=同じ方向に動く傾向が強い)通貨ペアを選ぶことです。

  • EUR/USD(ユーロ/ドル) と GBP/USD(ポンド/ドル)
    • どちらも対米ドルの通貨ペアで、欧州通貨という共通点があります。経済的な結びつきも強く、非常に高い相関性を持つ代表的な組み合わせです。
  • AUD/USD(豪ドル/ドル) と NZD/USD(ニュージーランドドル/ドル)
    • オセアニア通貨同士で、地理的・経済的な結びつきが非常に強いです。どちらも資源国通貨であり、中国経済の影響を受けやすいなど共通点が多く、高い相関性を示します。
  • USD/JPY(ドル/円) と EUR/JPY(ユーロ/円)
    • どちらも対円の通貨ペア(クロス円)です。世界の市場がリスクオン(楽観的)になれば買われ、リスクオフ(悲観的)になれば売られる傾向が似ています。

注意点:
相関性は常に一定ではありません。経済指標や金融政策の変更によって崩れることもあるため、定期的に相関関係を確認することが重要です。


4. FXの「サヤ」とは?

「サヤ(鞘)」とは、2つの金融商品の価格差のことです。ペアトレードにおいては、この「サヤ」の動きを分析して取引します。

例えば、EUR/USDの価格が1.1000、GBP/USDの価格が1.2500の時、

  • 価格差(引き算): 1.2500 – 1.1000 = 0.1500
  • 価格比(割り算): 1.1000 ÷ 1.2500 = 0.88

一般的に、FXのペアトレードでは、価格水準が異なる通貨ペアを扱うため、**「価格比(割り算)」**を使ってサヤを計算することが多いです。


5. スプレッドチャートとは? / FX ペアトレードとサヤチャートの関係

スプレッドチャート(サヤチャート)とは?
上記で説明した**「サヤ」の推移を時系列でグラフ化したもの**です。通常のローソク足チャートが1つの通貨ペアの価格推移を示すのに対し、スプレッドチャートは2つの通貨ペアの「価格差」や「価格比」の推移を示します。

ペアトレードとサヤチャートの関係
ペアトレードは、このスプレッドチャートを分析して行います。

  • サヤが平均より大きく開いた(拡大した)時:
    • 割高な方を「売り」、割安な方を「買う」。
    • 将来、サヤが平均値に縮小することを期待する。
  • サヤが平均より大きく閉じた(縮小した)時:
    • 割安な方を「買い」、割高な方を「売る」。
    • 将来、サヤが平均値に拡大することを期待する。

このように、スプレッドチャートにボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を適用し、「サヤが統計的に見て行き過ぎた」タイミングを捉えてエントリーするのが基本的な戦略です。


6. MT5 ペアトレードの始め方

MT5でペアトレードを始めるには、まず「スプレッドチャート(サヤチャート)」を表示させる必要があります。MT5には標準でスプレッドチャート機能がないため、カスタム銘柄機能を使って自分で作成します。

以下にその手順を解説します。


7. MT5 カスタム銘柄でスプレッドチャートを作る方法

ここでは例として、「EUR/USD」と「GBP/USD」の価格比からスプレッドチャートを作成する方法を説明します。

  1. シンボルリストを開く
    • MT5のメニューバーから 表示 > 銘柄 をクリックするか、キーボードで Ctrl + U を押します。
  2. カスタム銘柄を作成
    • 「銘柄」ウィンドウが開いたら、下部にある カスタム銘柄を作成 ボタンをクリックします。
  3. カスタム銘柄の設定
    • ウィンドウが表示されたら、以下のように設定します。
      • 銘柄名: 自分で分かりやすい名前を付けます。(例: EURGBP_Spread)
      • 計算式: ここが最も重要です。サヤの計算式を入力します。価格比で計算するのが一般的です。Generated code EURUSD / GBPUSD と入力します。(※お使いのFX会社の銘柄名に合わせてください。例: EURUSD.pro など)
      • 小数点以下の桁数: 5 桁程度に設定しておくと見やすいです。
      • ソース銘柄: 追加 ボタンを押し、計算式で使った銘柄(この場合は EURUSD と GBPUSD)を選択して追加します。
      • 他の設定は基本的にデフォルトで問題ありません。入力が終わったら OK をクリックします。
  4. カスタム銘柄を有効化
    • 「銘柄」ウィンドウの銘柄ツリーから、Custom フォルダなどを探し、先ほど作成したカスタム銘柄(例: EURGBP_Spread)を見つけます。
    • その銘柄をダブルクリックして、アイコンを灰色から黄色に変え、有効化します。
  5. スプレッドチャートを表示
    • MT5のメニューバーから ファイル > 新規チャート を選択します。
    • リストの中から Custom グループを探し、作成したカスタム銘柄(例: EURGBP_Spread)をクリックします。

これで、2つの通貨ペアの価格比を示した「スプレッドチャート」が表示されます。このチャートに対して、移動平均線やボリンジャーバンドなどを適用して、ペアトレードの分析を行うことができます。

まとめと注意点

  • ペアトレードは低リスクと言われますが、無リスクではありません。
    • 2つの通貨ペアの相関性が崩れると、両方のポジションで損失が出る可能性があります(例:片方が急騰し、もう片方が動かない)。
  • 取引コストを考慮する。
    • 2つのポジションを同時に持つため、スプレッドや手数料が2倍かかります。
  • 必ずデモ口座で練習する。
    • カスタム銘柄の作成方法や、サヤの動きの癖を掴むためにも、まずはデモ口座で十分に練習することをお勧めします。

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