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レイテンシーアービトラージ(裏技系トレード)のやり方・始め方

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レイテンシーアービトラージはFXの中でもトップクラスに期待値の高い手法です。適切に運用できれば10万円の資金を数ヶ月で数百万円に増やすことも可能です。

ただ一方でB-bookブローカー側からの口座凍結・利益没収リスクも高く、ブローカーに検出されないようこっそりと稼ぎ続けることが重要となります。

この記事ではFXのレイテンシーアービトラージについて、その仕組みからリスク、現状まで詳しく解説します。

目次

レイテンシーアービトラージの基礎知識

FXレイテンシーアービトラージとは?

レイテンシーアービトラージとは、FXブローカー間の「価格情報の更新速度の差(遅延=Latency)」を利用して利益を狙う超高速取引のことです。HFT(High Frequency Trading, 高頻度取引)の一種に分類されます。

基本的な仕組み

  1. **高速な価格情報源(Fast Feed)低速な取引執行先(Slow Broker)**の2つを用意します。
  2. 市場価格が変動した際、Fast Feedには即座に新しい価格が反映されますが、Slow Brokerの価格はわずかに遅れて更新されます。
  3. この**コンマ数秒の「時間差」と「価格差」**を専用のソフトウェア(EA)が検知します。
  4. ソフトウェアは、Slow Brokerの価格がFast Feedの価格に追いつくこと(未来の価格)を予測し、更新される直前に先回りして注文を入れ、価格が追いついた瞬間に決済して差益を抜きます。

例:

  • ある瞬間のEUR/USDの価格
    • Fast Feed(高速): 1.08505
    • Slow Broker(低速): 1.08500
  • アービトラージシステムがこの価格差を検知し、Slow Brokerで**「買い」**注文を即座に執行。
  • 0.1秒後、Slow Brokerの価格が1.08505に更新された瞬間に決済。
  • 結果として、0.00005(0.5 pips)の利益を得る。

この一連の流れを1秒間に何回も、あるいは何十回も繰り返すことで、小さな利益を積み重ねていきます。手動での取引は不可能であり、専門の自動売買プログラム(EA)と高速な実行環境(VPS)が必須となります。

レイテンシーアービトラージにおすすめの銘柄

この手法において重要なのは「銘柄」そのものよりも、取引環境(ブローカーの組み合わせやサーバー速度)です。しかし、取引対象として適した銘柄には以下の特徴があります。

  • メジャー通貨ペア (EUR/USD, USD/JPY, GBP/USDなど)
    • 理由1: 流動性が高い: 取引量が多いため、注文が滑らずに約定しやすい(スリッページが起きにくい)。
    • 理由2: スプレッドが狭い: 小さな価格差を狙うため、取引コストであるスプレッドは極限まで狭い必要があります。メジャー通貨ペアはスプレッドが最も狭い傾向にあります。
    • 理由3: 価格更新頻度が高い: 常に価格が動いているため、アービトラージの機会が多く発生します。

避けるべき銘柄:

  • マイナー通貨やエキゾチック通貨(TRY/JPY, ZAR/JPY, MXN/JPYなど)は、スプレッドが広く、流動性が低いため、アービトラージで利益を出すのは非常に困難です。

高速な価格フィード(Fast Feed)とは?

Fast Feedとは、市場の価格変動を限りなくリアルタイムに近い速度で提供する価格データのことです。レイテンシーアービトラージでは、このFast Feedを「未来を予測するためのものさし」として利用します。

Fast Feedの取得元

  1. 高速なFXブローカー(Fast Broker)
    • ECN方式を採用し、サーバーインフラに多額の投資をしているブローカー。大手リクイディティプロバイダー(LP)と直接接続されており、価格の配信が非常に速い。
    • LMAX ExchangeやDukascopyなどが代表的なFast Brokerとして知られています。
  2. 専門のデータフィード提供会社
    • Rithmic、CQGなど、機関投資家向けに超高速なデータフィードを専門に提供している会社。個人が契約するには高額でハードルが高いです。

一般的には、複数のFast Brokerから価格フィードを取得し、最も速いものを基準として利用します。

レイテンシーアービトラージ向け業者(Slow Broker)の探し方

Slow Broker、つまり「価格更新が遅れるブローカー」を見つけることが、この手法の最も重要かつ困難な部分です。優良なSlow Brokerの情報は、それが知れ渡ると対策されてしまうため、公になることはほとんどありません。

Slow Brokerの特徴・探し方

  • B-Book(ディーリングデスク)業者: 顧客の注文を市場に流さず、自社で呑む(相対取引する)ことが多い業者は、価格更新を意図的に調整している場合があります。
  • サーバーの物理的距離: データセンターが主要金融拠点(ロンドン、ニューヨークなど)から遠い場所にあるブローカーは、物理的な遅延が発生しやすいです。
  • 比較ツールの利用: アービトラージ用のEAには、2つのブローカー(FastとSlow)の価格フィードをリアルタイムで比較し、遅延(レイテンシー)や価格差をグラフで表示する機能がついているものがあります。複数のブローカーのデモ口座でこのツールを動かし、恒常的に遅延が発生する組み合わせを探します。
  • デモ口座での徹底的なテスト: 多くのブローカーでデモ口座を開設し、Fast Brokerのフィードと比較して、どの業者が遅れがちなのかを自分で検証します。

【非常に重要な注意点】

  • ほとんどのブローカーは規約でアービトラージ取引を禁止しています。
  • 利益を上げすぎると、ブローカー側に対策(意図的なスリッページ、約定拒否)をされたり、最悪の場合は利益の没収や口座凍結のリスクが常に伴います。

価格更新が遅いブローカーは、以下のツールで探せます。

レイテンシーアービトラージの始め方

この手法は極めて技術的なハードルが高く、以下の準備が必須です。

Step 1: 専門機材と環境の準備

  • 高性能なVPS(仮想専用サーバー): 24時間安定稼働と高速通信のために必須です。特に、Fast BrokerとSlow Brokerのサーバー所在地に近いデータセンター(例: ロンドン、ニューヨーク)のVPSを契約することが成功の鍵です。サーバー間の物理的な距離を短くし、通信遅延を最小限に抑えます。
  • レイテンシーアービトラージ専用のEA(自動売買ソフト): この手法を実装した専用のEAを購入する必要があります。高価なものが多く、中には詐欺的なものもあるため、信頼できる開発元から入手する必要があります。

レイテンシーアービトラージのツールは、HFT Arbitrage Platformが有名です。

無料の海賊版も存在します。

Step 2: ブローカーの選定と口座開設

  • Fast Broker(価格取得元)とSlow Broker(取引執行先)の候補を複数選び、口座を開設します。

Step 3: EAのセットアップとデモ口座でのテスト

  1. VPS上に取引プラットフォーム(MT4/MT5)を複数インストールします。
  2. Fast BrokerとSlow Brokerの口座情報をそれぞれ設定します。
  3. アービトラージEAをセットアップし、Fast FeedとSlow Feedを正しく接続します。
  4. 必ずデモ口座で長期間(最低でも数週間)テスト運用します。 ここで、EAが意図通りに動作するか、実際に利益が出る組み合わせなのかを徹底的に検証します。

MT4/MT5は約定速度が遅すぎてあまり利益を出せない。将来的には専用のソフトウェア、FIX APIなどを使うこと。

Step 4: リアル口座での運用

  • デモで良好な結果が出たら、リアル口座に移行します。
  • 最初は最小ロットで始め、リスクを抑えながら実際の約定状況(スリッページなど)を確認します。
  • ブローカーに対策されないよう、過度に目立つ取引は避けるなどの工夫が必要になる場合もあります。

Step 5: 継続的な監視とメンテナンス

  • ブローカーがサーバーを更新したり、アービトラージ対策のプラグインを導入したりすると、突然利益が出なくなります。常に取引状況を監視し、必要であればブローカーの組み合わせを見直す必要があります。

結論として、レイテンシーアービトラージは、一般的な個人投資家が容易に実践できる手法ではありません。 高度な技術的知識、多額の初期投資(VPS、EA)、そしてブローカーからの口座凍結という常に隣り合わせのリスクを許容できる、ごく一部の専門的なトレーダー向けの領域と言えるでしょう。

レイテンシーアービトラージの取引ツール

レイテンシーアービトラージ向けのツールとしては、HFT Arbitrage Platformが有名です。

購入費用を節約したいなら海賊版を使う手もあります。ただし運用は自己責任でお願いします。

ソフトウェアが必要な機能を有していない場合、LLMで作成することも可能です。最も高性能なClaude Codeで月100ドル、Google Geminiなら無料で利用できます。

レイテンシー計測ツール

レイテンシーアービトラージでは配信速度が速い価格フィードを参照して、価格配信の遅いブローカーで取引します。ブローカーの価格配信速度は、専用のツールで計測できます。

専用ツールは以下のページでダウンロードできます。

あるいは以下のnoteでも無料ダウンロードできます。販売価格は10,000円ですが、以下のnoteをリツイートすることで無料ダウンロードできるようになります。

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この記事を書いた人

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