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リクイディティプロバイダー(LP)のラストルック(Last Look)とは?

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この記事ではリクイディティプロバイダー(LP)の「ラストルック(Last Look)」仕様について、詳しく解説します。

目次

ラストルック(Last Look)とは?

ラストルックとは、リクイディティプロバイダー(LP)が、トレーダーから受け取った注文を約定させる直前に、その取引を実行するかどうかを最終判断する権利のことです。

簡単に言えば、LP側が持つ「最後の確認(および拒否)の権利」です。トレーダーが提示された価格で「買いたい/売りたい」と注文を出しても、LPがその最終段階で「やはりこの取引は受け付けません」と拒否することができる仕組みです。

この最終確認にかかる時間は非常に短く、通常は数ミリ秒から数十ミリ秒です。

ラストルックの仕組み(取引の流れ)

ラストルックがどのように機能するか、ステップごとに見てみましょう。

  1. 価格提示(Quote)
    • LPがFXブローカーやトレーダーに対して、売値(Ask)と買値(Bid)を提示します。
    • 例:USD/JPY = 150.00 / 150.01
  2. 注文発注(Order)
    • トレーダーが提示された価格(例:150.01)で買い注文を出します。
  3. ラストルック・ウィンドウ(Last Look Window)
    • 注文がLPに到達した瞬間から、ごく短い「ラストルック期間」が始まります。
  4. LPによる最終チェック
    • この短い時間内に、LPは主に以下の2点を確認します。
      • 価格の妥当性チェック(Price Check): LPが価格を提示してからトレーダーの注文が届くまでの間に、市場価格がLPにとって不利な方向に動いていないか?
      • 取引フローの健全性チェック(Flow Check): この注文は、超高速取引(HFT)などによるレイテンシー・アービトラージ(価格の遅延を狙った取引)ではないか?
  5. 最終判断(Accept or Reject)
    • 承認(Accept): チェックの結果、問題がなければ注文は約定(Fill)されます。
    • 拒否(Reject): 市場価格がLPに不利に変動していた場合や、悪質な取引と判断された場合、注文は拒否(Reject)されます。

なぜラストルックは存在するのか?(LP側のメリット)

LPがこの権利を持つ主な理由は、自身のリスク管理のためです。

  1. レイテンシー・アービトラージからの保護
    • 市場には、LP間の価格差や情報伝達の遅延(レイテンシー)をミリ秒単位で狙う超高速トレーダーが存在します。ラストルックは、LPが一方的に不利な取引をさせられる(”picked off”される)ことを防ぐための安全装置として機能します。
  2. 市場の急変リスクの回避
    • 重要な経済指標の発表時など、市場が瞬時に大きく動くことがあります。ラストルックがあれば、古い価格での注文を受け付けずに済みます。
  3. 狭いスプレッドの提供
    • LPは「ラストルックという安全装置があるからこそ、リスクを取ってより狭いスプレッドを提示できる」と主張しています。もしラストルックがなければ、リスクを価格に上乗せせざるを得ず、結果的にスプレッドが広がる可能性がある、という理屈です。

ラストルックの問題点と批判(トレーダー側のデメリット)

一方で、トレーダー側から見るとラストルックには多くの問題点があります。

  1. 約定拒否(Rejection)
    • トレーダーにとっては、有利な価格で注文が通ると思ったのに拒否されるため、機会損失につながります。
  2. 非対称スリッページ(Asymmetric Slippage)
    • これが最大の問題点です。
      • トレーダーに有利な方向に価格が動いた場合 → LPは注文を拒否する。
      • トレーダーに不利な方向に価格が動いた場合 → LPは注文を約定させる。
    • 結果として、スリッページが発生する場合、トレーダーにとって不利な方向にしか発生しないという不公平な状況が生まれます。
  3. 不透明性(Lack of Transparency)
    • なぜ注文が拒否されたのか、その理由がトレーダーには明確に開示されないことが多いです。

「ノー・ラストルック(No Last Look)」とは?

ラストルックへの批判から、「ノー・ラストルック(No Last Look)」または「ファーム・リクイディティ(Firm Liquidity)」と呼ばれる流動性も増えています。

これは、LPが提示した価格は確実な約定を保証するものであり、ラストルックによる最終拒否権がない仕組みです。トレーダーは「見えている価格で確実に取引できる」という安心感を得られます。

ラストルック vs. ノー・ラストルック

特徴ラストルック(Last Look)ノー・ラストルック(No Last Look)
約定の確実性低い(拒否される可能性がある)高い(原則として約定する)
スプレッド比較的狭い傾向比較的広い傾向
トレーダーのメリット提示スプレッドが狭い約定の信頼性が高く、透明性がある
トレーダーのデメリット約定拒否、不利なスリッページのリスクスプレッドが広くなる可能性がある
向いているトレーダースキャルピングなど、狭いスプレッドを重視するスタイル確実な約定を重視するスタイル、アルゴリズム取引

まとめと最近の動向

  • ラストルックは、LPが自身のリスクを管理するための「最後の拒否権」ですが、トレーダーにとっては不利益を生む可能性があります。
  • 近年では、規制当局や業界団体(特にFXグローバル行動規範)がラストルックの透明性を高めるよう求めており、不適切なラストルックの行使は問題視されるようになっています。
  • 多くのFXブローカーやプラットフォームは、ラストルックの流動性とノー・ラストルックの流動性を区別して提供するようになっています。

ご自身の取引スタイルや、何を重視するか(スプレッドの狭さか、約定の確実性か)によって、どちらのタイプの流動性が適しているかが変わってきます。

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